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飲むべきか、飲まざるべきか
―― アルコールとアメリカの精神

スーザン・チーバー 作家

The Spirit of America The Role of Alcohol in U.S. History

Susan Cheever アメリカの作家で、Drinking in America: Our Secret Historyの著者。

2019年8月号掲載論文

「ジョージ・ワシントンは適度なアルコールを与えてからでなければ、兵士たちを戦場に向かわせることはなかった」。イギリス軍の要塞に突入し、独立戦争の流れを変えたイーサン・アレンも、「いつもながら、リンゴ酒とラムのカクテルを燃料にしていた」。メイフラワー号の航海から独立戦争そして南北戦争にいたるまで、建国期のアメリカの歴史の節目には必ずアルコールが登場する。しかし、労働の節目で軽く一杯やることが農村コミュニティで受け入れられていた時代から、物理的な間違いが大きなコストを伴う工場労働の時代に移ると、飲酒に対する態度は一変する。1840年代までには禁酒運動が起きるようになり、1920年からの13年間にわたって現実に禁酒法が施行された。多くの意味で、飲酒容認派と禁酒派間の緊張、酒場の生活を支持する人々と家庭の生活を支持する人々の緊張は、アメリカ国家を形作る要因の一つだった。

  • 歴史とアルコール
  • 清教徒とビール
  • 独立革命と酒の勢い
  • 良いことも悪いことも
  • 禁酒法の時代と現在

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